RUKAMOで手軽に始められるSDGs貢献

“モノが余っている時代”でいいの? これからの消費スタイルを考える

対談:高山都(女優・モデル)× 青木茂樹(駒澤大学経営学部教授)

RUKAMO」は、国連が2015年に採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標12「つくる責任 つかう責任」に即したサービス展開をしています。メーカーや小売店が持っている在庫を減らし、滞留在庫をなくす。そして、生活者はモノを捨てずに使い続ける――これがRUKAMOの基本コンセプトとなっています。

以降では、モデル・女優として活躍する高山都さんと、SDGsとマーケティング研究の第一人者である駒澤大学経営学部 青木茂樹教授との対談を通じて、現代社会が抱える課題と持続可能な社会へ向けた取り組みについて考えてみましょう。

“なんとなく”をやめました

青木 都さんはSDGsについてご存じですか?

高山 最近、メディアでSDGsやサステナビリティという言葉をよく見かけるようになって気になっていました。とても興味はあるのですが、まだまだ勉強中のSDGs初心者です。わたし自身、お買い物が大好きなので、今日は“消費を前向きに捉えている生活者”として、SDGsと消費の関係について青木先生にお聞きしたいと思っています。

青木 SDGsとは「持続可能な開発目標」の略称で、2015年に国連で採択された国際目標です。17個の目標があり、それらを達成するために企業や行政機関、教育機関などがどのように取り組むべきなのか、世界中で議論が進んでいるんですよ。

高山 17もあるんだ…。

青木 そうなんです。まずは、この調査結果を見てください。SDGsが掲げる「17の目標のなかで日常的に取り組めるもの」について聞いたところ、「ジェンダーの平等を実現しよう」「つくる責任 つかう責任」「人々に保健と福祉を」が上位になりました。都さんが実践しているものはありますか?

高山 とくに身近なのは「つくる責任 つかう責任」ですね。「つかう責任」は、まさに生活者の責任だと思います。わたしは洋服を買うのがとても好きなのですが、20代のころは流行や見た目のかわいさ、安さを基準に商品を選んでいたんです。でも、30代になったときに「商品を選ぶ側にも責任があるのかも」と考えるようになって、自分の消費スタイルを変えたんです。

青木 そうなんだ! どんなふうに変えたんですか?

高山 “なんとなく”をやめました。なんとなく買ったり、なんとなく食べたりするのをやめたんです。「この服が欲しいからお金を貯めよう」とか「このお店が好きだから、食べにいこう」とか、自分の意志を持って選ぶようにしたら、ムダ遣いをしなくなりました。自分が身につけたり、食べたりするものをしっかり選ぶと、節約できるんですね。それに、好きなものを買うときは“作っている人を応援する気持ち”でお金を払うようになりました。

青木 おもしろい発想ですね。今はSNSを使って作り手の想いを発信し、それを見た生活者が商品を買う、という関係性も広がっています。生活者の消費マインドが、商品やサービスだけでなく“生産者の想いや関係性を大事にしたい”という方向に変わりつつあるのかもしれませんね。

余剰在庫とつくる責任

青木 生活者に「つかう責任」があれば、生産者には「つくる責任」があります。生活者に“余剰在庫”についてどう思うかを尋ねると、多くの人が「解決されるべき」と答えていますね。

高山 たしかに、滞留在庫は作り手としては大きな問題ですよね。わたしは4つのファッションブランドとコラボレーションをして洋服を作る仕事もしているのですが、土に還る地球にやさしい素材を選んだり、リサイクル素材を使ったり、作る側の責任を意識しています。

青木 さすがですね! 滞留在庫ができてしまう原因は、大量生産にあります。従来の流通スタイルは、メーカーがたくさん商品を作ってお客さんが選びやすいようにするのが一般的でした。でも、製造過程に目を向けると、例えばTシャツ1枚を作るには1,700リットルもの水が必要なんです。これは、一般の人が5年間に飲む水の量に匹敵します。

高山 えっー!

青木 日本は水が豊富にあるけど、世界的に見れば水が飲めない人もたくさんいますよね。にもかかわらず、わたしたちは水をたくさん使って洋服を作っている、という現状があります。

高山 しかも、アパレル商品の半分は売れ残って廃棄されていると聞きました。貴重な水を使って作られた商品が捨てられている、ということですよね。

青木 そのとおり。滞留在庫を半分も捨てているなら、今の仕組みを根本から見直す必要があると言えます。流通の仕組みを変えて、SDGsの「つくる責任」を果たすには、どうすればいいと思いますか?

高山 売れ残り…。あっ! わたし、スーパーで見切り品をよく買ってます! 見切り品コーナーを見て、その中から選んだ食材を中心に献立を考えるんですよ。その日のうちに見切り品を使い切れば、すごくお得な買い物ですよね。セールも大好きです。

青木 かつては「セール品や見切り品を買うのは恥ずかしい」という風潮があったけど、最近の流れでは、むしろムダをなくすのが賢い生活者という見方に変わりつつあるからね。もちろん、廃棄が減るのでSDGsにもつながりますよ。

高山 セール品や見切り品を買うのもSDGsへの貢献になるなら、すごく簡単ですね。

RUKAMOで始めるSDGs貢献

青木 見切り品や滞留在庫をセールで売り出すのは、日本で生まれた流通の技術なんですが、ネットショップでもそうしたサービスが登場してきましたよね。

高山 「RUKAMO」ですよね! RUKAMOのサイトを見てみたんですけど、日用品やアパレル、子ども服など、いろいろな商品があるんですよ。しかも、商品を買うと50%のポイントが還元されるとか。

青木 買うだけで50%のポイントが還元されるということは実質半額ですね。

高山 とくに子ども服なんかは、成長してすぐにサイズがあわなくなってしまうから、お得に買いたいですよね。サイズ的に着られなくても、素材がしっかりしている服なら、小さな子がいる家庭にお下がりをあげられるし、捨てるモノも減る。そして新しい子ども服をRUKAMOで購入したら滞留在庫が減る。これがSDGsにつながるわけですね!

青木 そのとおり。SDGsって横文字だし、国連で採択された国際目標だって聞くと難しそうに感じてしまうけど、「お下がり」や「セール」など多くの人がすでに実践していることも貢献になるんです。

高山 わたしも最初は「SDGsって難しそうだな」って思っていたんです。でも、滞留在庫を買うというとても小さなことでも、みんなの力が合わさることで大きな力になったらいいですね。

青木 そうですね。まずは身近なところからSDGsを始めてみましょう! 今日はありがとうございました。

高山 勉強になりました。ありがとうございました!


環境問題やエネルギー問題、格差問題など、地球規模でさまざまな社会課題が顕在化しています。なかでも、「大量生産・大量消費」という、これまで当たり前とされてきた暮らしからの脱却は、急務となっています。そうした中、Hameeは2020年3月、「滞留在庫を減らし、滞留在庫をなくす。モノを捨てない、使い続ける」をコンセプトとしたネットショップ「RUKAMO」をオープンしました。

「滞留在庫」という社会課題が明らかに

Hameeは、メーカーや小売店が、Amazonや楽天市場をはじめとした複数のネットショップに出品している商品の注文処理や在庫を一括管理できるプラットフォーム「ネクストエンジン」を企業向けに提供しています。2019年10月時点で、同プラットフォームの導入社数は3,790社にのぼります。

Hameeがネクストエンジンの導入企業を対象に調査した結果、倉庫に眠っている商品、いわゆる「滞留在庫」は、年間約600億円分にも上ることが判明しました。また、アパレルや雑貨、化粧品などさまざまなジャンルの企業にヒアリングしたところ、30日以上にわたって販売されずに滞留している商品が30%や40%にも達する企業があることがわかりました。

各社にヒアリングすると、「滞留在庫をなんとかしたい」という回答が多数を占めました。滞留在庫の多くは、やがて廃棄処分となります。これが各社にとって経営上の足かせとなるだけでなく、環境面でも大きな問題となっています。

「滞留在庫」を可視化して流通させる

こうした大量廃棄・滞留在庫の課題を解決して、サステナブルな仕組みを構築できないか。そのコンセプトに基づいてHameeが開発したのが、2020年3月にオープンしたネットショップ「RUKAMO」です。

RUKAMOで販売されるのは、メーカーや小売店にとって滞留在庫となった商品のみ。Hameeでは、ネクストエンジンの導入企業向けに滞留在庫の数を可視化するアプリを提供しており、各社はそこで可視化された滞留在庫をRUKAMOに出品することができます。

もちろん、生活者側にもメリットがあります。RUKAMOの商品は全品ポイント還元率50%で販売されており、次回の買い物の際にポイントが利用できます。つまり、実質半額で購入できるのです。ファッション、子供服、雑貨、寝具、時計など広範なジャンルの商品が取り揃えられているため、気に入った商品があればお得に購入することができます。

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